2016.05.13職種の紹介

製品開発(医薬、バイオ、食品)の仕事内容と年収

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

c64cf70dee64892dafb7d49f2779fbb2_s

製品開発(医薬、バイオ、食品)、いわゆるR&Dはあらゆる職業の中でもとりわけ高度な知識と見識を必要とするもので、同時にその技術は我々の生活の中に深く根ざしています。
特に、医薬品開発技術者は、開発の結果によっては多くの人の命を救うとあってその注目度は他の比ではありません。医薬品開発は、薬の元になるものを見つける基礎研究に始まり、最終的な臨床実験にいたるまで試行錯誤を繰り返します。そして、より効果が高く、より副作用の少ない薬の開発を目指すのです。この分野の主な就職先は製薬会社、化学メーカー、病院研究所などになります。
それに対して、食品開発技術者の主な就職先は食品メーカーや酒造メーカーなどの開発部門です。彼らは食品の成分分析から、時には調理器具の開発まで行い、少しでも美味しい食を目指します。さらに、最近の健康ブームに対応して体に良い飲食物の研究にも力を入れているのです。
その他にも、この分野に携わる人々には、醸造技術者、DNA技術者、化粧品開発技術者などがいます。

必要な知識・スキル

これらの職に就くには大学や大学院で高度な専門知識を学んでいる必要があります。さらに、それぞれの研究内容によっていくつかの資格が必要です。
医薬品開発技術者は、劇薬も扱うので国家資格である危険物取扱者を取得する必要があります。また、医薬品開発に実験動物の臨床試験は欠かせないので、実験動物技術者の資格も併せて取得しなければなりません。
食品開発技術者や醸造技術者の場合は、飲食物を扱うので各都道府県で行われている講習を受け、食品衛生責任者に認定してもらうことは必須です。また、バイオ技術者認定試験に合格すればレベルの高い研究者として認められることになるので、就職には有利です。
同じように、DNA技術者は実験動物技術者、バイオ技術者の資格が欠かせず、化粧品開発技術者の場合は、化学物質を取り扱うので危険物取扱者の資格が必要になってきます。

仕事の適正

研究開発というのはとにかく試行錯誤の繰り返しです。ひとつの成功は多くの失敗の上にあるのですから、心の折れない粘り強さは何より大切なものです。そして、研究とは決して華やかなものではなく、細かな作業の積み重ねであるため、根気強さと単純作業に没頭できる集中力は欠かせません。
同時に、人一倍の知的好奇心とあくなき探究心がなければこの仕事を続けていくことは難しいでしょう。
さらに、人の命や健康を左右するものであり、時には動物の命を奪うこともある仕事であるがゆえに強い倫理観を持ち続ける必要があります。もし、そのことを忘れた場合は、研究者として失格の烙印を押されることになるでしょう。

年収の目安

医薬品開発技術者の場合、平均年収は660万円程度、40歳を超えるベテランになると1000万円を超えることも珍しくありません。
他の分野の技術者研究者は、平均年収は500万円前後、こちらもベテランになるとそこから数百万円を上乗せされることが多いようです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
The following two tabs change content below.
転職お役立ちガイド編集部

転職お役立ちガイド編集部

多くの方に目的達成できる転職をしていただくために、転職に役立つ情報を発信していきます。
転職お役立ちガイド編集部

最新記事 by 転職お役立ちガイド編集部 (全て見る)

このエントリーにコメントする

必須項目は全て入力してください。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)