2016.10.18予備知識

「転職回数」は多いと不利?転職成功率とは

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転職をする理由は人それぞれだと思いますが、すんなり転職先が決まる人もいればなかなか決まらない人もいます。
この差に影響している一つの理由が「転職回数」であると言われます。
過去の転職回数は、実際のところ採用に影響するのでしょうか?

2007年以降に増加した転職希望者

求人倍率の調査結果によると、2012年度が過去5年間で最多の転職希望者数となりました。

「会社で思うような仕事ができない」「このままでは将来が見えている」などといった理由から、多くの若い人たちが転職の道を選んでいます。
また、長く続いた日本経済の不況で大手製造業の業績が悪化し、これに伴ったリストラや賃金カットが35歳以上の中年層の方の転職を後押ししたと考えられています。

将来を考えた上で初めて転職する人、何度目かの転職をする人、さまざまな人がいます。

転職はすんなりとできるのか?

ここで気になるのは、「本当にすんなり転職できるのか?」というところです。
また、すでに数回の転職を経験している方は、再度の転職が可能なのかが知りたいところですね。

調査によると職種によって、転職回数が影響を及ぼす場合とそうでない場合があるようです。

実際に転職活動をした方々の実績から、転職市場の現状と受け入れ企業の本音を見ていきましょう。

転職回数が多くても成功率が高い職種

まず、転職回数が多くても転職が成功しやすい職種を見てみましょう。

・クリエイティブ系
・技術系(メディカル/化学/食品)
・技術系(建築/土木)
・技術系(電気/電子/機械)

これらの職種は資格や特殊スキルが重視されるため、転職回数が多くても企業が求める人材であれば、その点が評価されて採用されやすい傾向にあります。

回数が多いと成功率が落ちる職種

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では、転職回数が多いと不利になる職種とはどんなものでしょうか?

・技術系(電気/電子/機械)
・営業系
・販売/サービス系

これらの職種ではこの先の会社を担う若手を求めていることが多く、そういった若者に長く仕事に従事してもらいたいという思いが強いため、転職回数が多いと「また辞めるのでは」と受け止められやすいようです。

年齢と転職回数の関係

では、年齢と転職回数の関係はどうなのでしょうか?
ここで注目したいのが「転職回数が2回目以降の場合、若い人よりも年齢が高い人の方が成功率が高い」という調査結果です。

初めて転職する人の成功率を100%とした場合の2回目以降の転職成功率は、24歳以下の人が58%、25~29歳は85%、30~34歳は86%、35歳以上は111%となっています。
※DODA調べ

この結果から読み取れるものは、今の企業が厳しい競争社会の中で生き残りをかけている現状です。
企業は業績を上げるためにビジネス展開を見直したり、海外に市場を求めたり、他社に負けない新規事業の創出が不可欠と考えており、そこに必要な人材は即戦力になる経験値の高い転職者なのだと言えます。

年齢・スキル・経験職種をよく吟味して考える

ここまでのお話はあくまでも統計ですので、自分の置かれた環境と照らし合わせながら転職を検討するようにしましょう。
転職先の会社に示す仕事への意欲によって、あなた自身が大きく評価されることもあるのです。
希望の仕事に就き、自分の能力を活かすことができれば、きっと明るい未来が開けていくでしょう。

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転職お役立ちガイド編集部

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「転職回数」は多いと不利?転職成功率とは」への2件のコメント

  1. ひでき

    転職回数と転職成功率ってこんなに関係があるんですね。
    転職回数を増やさないうちにいいところに転職しておきたいです。

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