ピンチを救う! 求職期間に受給できる失業給付
転職を考えたとき、次の仕事が決まるまでどう乗り切るかが大きな問題となります。
そこで利用したいのが雇用保険から支払われる「失業給付」です。
失業給付を受け取るまでの手続き、支給対象となる条件、などについて詳しくご説明致します。
失業給付を受け取るための条件
仕事を辞めても失業給付があるから大丈夫! そう思う前に自分が支給条件を満たしているかをしっかり確認しましょう。
《失業給付受給条件》
・雇用保険の被保険者期間が通算12カ月以上あるか?
前職を離職した日から遡って2年間のうちに通算12カ月以上雇用保険を支払っていること。
この12ヶ月間は賃金支払基礎日数が11日以上の月であることが条件です。
・完全に失業しているか?
失業し他に何も仕事をしていない状態であることが条件です。
・ハローワークに求職申し込みをしているか?
失業給付を受けるには「再就職してまた働きたい」という意欲があることが条件です。
健康で働ける環境にあり、就労する能力があるのになかなか仕事が見つからない、という状態の人が受給できます。
病気などですぐに働けない場合は、医師の診断書を提示して受給開始期間の延長申請をハローワークに出す必要があります。
受給までの手続き
失業給付の受給手続きは居住する地域を管轄するハローワークで行います。一度ホームページで確認しておきましょう。
1 必要書類を用意する
・離職票
退職を証明する書類で、退職日の翌日から10日以内に会社から発行されます。
失業給付には欠かせない大切な書類ですので、会社から郵送してもらうか取りに行くようにします。
・雇用保険被保険者証
前職で雇用保険に加入していたことを証明する書類です。退職時に会社から発行されます。
・写真
ハローワークで管理する書類に使用する写真です。
過去3ヶ月以内に撮影した縦3センチ×横2.5センチ程度の正面上半身の写真を持参します。
・本人確認書類
運転免許書や住民票などの証明書1通
・印鑑
シャチハタ不可
・本人名義の預金通帳
失業給付の振込先です
2 ハローワークに出向き、職業相談窓口で「求職申込書」を記入して必要書類を添えて提出する。
ハローワーク側に申請が受領されればこの日の手続きは終了です。
3 受給資格決定日から7日間は「待機期間」となり、後日の説明会について連絡があるまで待機する。
4 「説明会」に参加する。失業給付を受けるには参加が必須となります。
2~3時間かけて今後の就職活動や受給方法について説明があります。
この日に「雇用保険受給資格者証」「失業認定申告書」が配布されますが、とても大切な書類ですのでしっかり管理しましょう。
書類を受け取る時に職員から失業認定日が指示され、これが次回ハローワークに来所する日となります。
5 職活動を開始する。説明会後は4週間ごとに必ずハローワークに行かなければならない認定日があります。急病などで行けない場合は必ず電話で連絡をします。
認定日にハローワークに来所しなければ失業給付は受けられないので注意してください。
失業給付で乗り切るために
あなたがこれまで支払ってきた雇用保険が転職の際のピンチを救ってくれます。
そのためには申請までの流れをしっかり確認し、漏れなく手続きをしなければなりません。
数ヶ月間であっても失業給付が受給できれば、転職までの期間をなんとか乗り切ることができるでしょう。
転職お役立ちガイド編集部
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