作文試験で人事は何を見ている? その攻略方法
ここ最近の就職試験で増えている「作文試験」の対策に手を焼いている方は多いのではないでしょうか?
答えを出す問題に比べ、自分の中から言葉を見つけて文章にする作文はとても難しいものです。
この作文試験をどう攻略して乗り切るか? について考えていきたいと思います。
なぜ作文試験が行われるのか
企業が作文試験を取り入れるには以下のような理由があります。
・常識的・総合的な知識があるか?
・表現力が豊かか?
・普段から情報を収集し、それに対して論理的に考える思考力があるか?
・コミュニケーション能力はあるか?
作文の中身にはこれらのことが反映されるため、読むだけでその人がどんな人かが分かってきます。
上記の能力は仕事をする上でとても大切であり、それを満たした人材が求められているのです。
作文試験に出題される内容は?
作文試験でのお題は「あなた自身」に関するものが多いため、普段から自分について考えておくことが大事です。
・世の中で一番尊敬する人は?
・自分を取り巻く人々に感じることは?
・将来どんな人になりたいか?
・今一番関心があることは?
就職活動をする期間は電車やバスで移動する時間が多いですから、この時間を利用して自分自身を見つめ直しながらさまざまなことを考えておくことが作文試験対策となります。
文章を要約する練習が大事
それでは実際に作文問題を攻略するための特訓方法をご紹介します。
まず、雑誌や新聞のコラムなどを一読します。
次に、そのコラムを半分の文字数で要約してみます。
A4に1頁ほどのコラムなら、A5サイズに収める感じです。
半分に要約する際に、そのコラムの内容から「絶対必要な部分」と「不要な部分」をよく判断します。
さらに、「一番伝えたいのはどの部分か?
を明確にすることも大事です。
このように長い文章を半分程度に要約する作業をしていくと、頭の中で文章を整理し相手に分かりやすく文を組み立てる訓練ができるのです。
実際に作文試験を受けるときは「コラム=自分の頭の中にある思想」とし、自分の頭の中を整理しながら端的に文書を組み立てるようにしましょう。
さらに分かりやすい作文を書くには?
頭の中にある長々とした思想をなるべく短くまとめて書くことができるようになったら、次は文章の組み立て方を練習しましょう。
学校で「起承転結」という言葉を習ったと思いますが、人に分かりやすい文章を書くにはこれが基本となってきます。
起句:テーマについて導入部分を書く
承句:導入からテーマの内容を発展させていく
転句:テーマを別の方向から見た文章で表現し変化をつけていく
結句:全体をうまくまとめて文章をとじる
この起承転結を全て織り込んだ作文を書ければベストですが、それはなかなか難しいものです。
その場合は「転句」をメインとした内容にし、起句、承句、結句で転句をしっかり補う内容にしましょう。
1つの句の内容を長々と書いたり、纏まりのない文章を書いてしまうとそれだけでマイナスポイントとなることを覚えておきましょう。
コツを掴んで作文試験を乗り切る
作文試験は就職試験の中でもあなたを判断する材料としてとても重要な意味がある試験です。
まずは自分で1つテーマを決め、分かりやすく要約しながら起承転結で変化を出す練習をしてみましょう。
何度か練習しておくことで本番に焦ることなく乗り切ることができるはずですよ。
転職お役立ちガイド編集部
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