機械・機構設計(自動車、各種機械)の仕事内容と年収
械・機構設計(自動車、各種機械)、とは、工業製品の機構に関する技術開発をする仕事です。ほぼ全ての工業製品が対象になりますが、重機械やプラントなどを主とする重工業系、自動車、産業機械などを対象とする一般機械系、時計やカメラなどの精密機器を扱う精密機械系の3つに大別されます。
重工業系の目指すところは「大きく、強く、重く」であり、より大規模の作業ができる機械の設計をしていくのに対し、精密機械系は「小さく、軽く、薄く」を目指し、より小さく扱いやすい機械の設計を行います。このように一口に機械設計といっても、仕事の幅は広く、職場は多種多様です。職場によって求められる知識も変わり、機械工学の中の、流体力学、熱力学、機構学、材料力学、摩擦工学、制御工学などから専門分野に必要な知識を駆使して設計を行います。
必要な知識・スキル
機械・機構設計(自動車、各種機械)では、機械工学の知識が必須になります。工業高校、技術系専門学校、短大卒以上の知識があれば、支障なく仕事ができます。一口に機械工学と言っても、その種類は多く、機構学、材料力学、流体力学、制御工学、摩擦工学、熱力学などがあります。これらの中から、自分が設計する機械の種類に沿った知識を身につけておく必要があります。
また、設計の図面作成はCADというコンピューターのソフトウェアで行うため、CADを使いこなせるスキルが必要です。CAD利用技術者資格を持っていると有利です。
仕事の適正
機械・機構設計(自動車、各種機械)は物づくりの基礎となる部分の仕事です。物づくりの根幹に関わりたいという人や機械をいじるのが好きだという人は大きなやりがいを感じることができます。
機械設計では、図面を作成する際に、平面の図から頭の中でそれを立体に組み立てながら作業をするため、ものごとを三次元でとらえる能力が必要です。また、設計図のミスは製造の際のトラブルを誘発するので、小さなミスやズレも許されません。作業を丁寧かつ正確に行うことが求められます。さらに、自分の中だけで完結せず、相手に見やすいものを作ることも必要です。
年収の目安
年収400~700万円が一般的な相場です。
技術を磨いて、経験を積めば、年収800万円以上も可能です。
転職お役立ちガイド編集部
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